親米から親中へと変換したパキスタン
こんにちは。
今日は、パキスタンの29歳男性のHazqueelさんにお話を伺いました。
York:パキスタンについて教えてください。
Hazqueel: パキスタンにどういうイメージを持っていますか?
York:アフガニスタンの隣で、なんとなくですが危ないというイメージがあります。
Hazqueel:パキスタンはカラチが最大の都市で、イスラマバードが首都です。イスラマバードは安全でとても美しい都市です。パキスタンは経済や政治は良くないですが、自然がとてもきれいな国です。エベレストの次に高いK2という山もあります。爆弾が降ってくるようなイメージがメディアのせいでついていますが、実際はそんなことはありません。
Hazqueel:たまにあります。日本ほど多くはないですね。
York:教育はどうですか?特に女性は高等教育を受けるのが難しいイメージです。
Hazqueel:女性で高等教育を受ける人は増えました。この国がこの10年で成長しているかといわれると、そうだろうと思います。
メモ:
パキスタンは親米から親中に切り替わった国の一つです。独立以来、アメリカの軍事支援を受け入れていました。非同盟主義のインドと友好関係が深かったソビエトへの対抗上、またイラン革命以降アメリカと激しく対立するイランを報じこめるためパキスタンアはアメリカにとっての重要は支援国家でした。しかし、2011年にイスラマバード郊外でアルカイダの指導者、ウサマ・ビン・ラディンがアメリカにより殺害されて以降、両国の関係は悪化しました。
一方で、中国とはインドへの対抗で利害が一致しており、中国からの軍事協力、インフラ整備の支援などを受けています。新疆ウイグル自治区との間にハイウェイが出来ており、貿易が盛んにおこなわれています。中国とのビジネスが拡大していることを受け、一部の州の私立高校や小中学校では中国語が必修科目となっています。なお、経済的には非常に貧しく、国民一人当たりのGDPは1307ドル(2013年)で、国民の半数が1日2ドル未満で暮していると推定されています。
引用
台湾 賢いコロナ対策の国
こんにちは。
今日は台湾に住んでいる29歳女性のChandieさんにお話を伺いました。
York:台湾ではコロナ対策が非常にうまくいってますね。
Chandie:そうですね。毎日10人もいないと思います。
York:入国時の厳しいホテルでの隔離が効果があったとは思いますか?
Chandie:そうですね。日本はどうでしょうか?
York:日本では自主隔離までですね。検査が陰性であれば。ワクチンについては需要はありますか?
Chandie:イギリスからワクチンを購入しています。しかし、私は副作用が心配ですね。正直打ちたくはないです。そちらではワクチンを打ちましたか?
York:こちらでは、18歳以上であればだれでも打てます。打ちたくない人も3割はいるので、在庫も豊富にあります。SNSで情報を得て、私も先週打ちました。
Chandie:打つのは病院ですか?
York:いいえ、医療機関ではない、普通の公民館のようなところで打ちました。医師もいてましたが、私は看護師に打ってもらいました。
Candie:副作用はどうでしたか?
York:少し翌日打った箇所が痛かったですが、それくらいです。
メモ:台湾が取ったコロナ対策として、日本や諸外国と大きく違うのは、PCR検査を信用せず、2週間隔離を重視したことが挙げられます。PCR検査とは言え偽陰性や偽陽性の可能性がわずかにあり、感染者数が膨大である場合はそれらの数字は無視できず、むしろ全員陽性とみなして2週間隔離する方法をとったのは、振り返ると懸命な判断だったといえます。一方で難航していたワクチン入手に関しては、自国製ワクチンを売りつけたい中国からの妨害を避けるため、決定寸前まで英製薬のアストラゼネカとの交渉を秘密にしていました。実際に輸入する際も全く予想しないルートが取られたといいます。
感想:PCR検査やワクチンに莫大なお金をかけず、2週間強制隔離というシンプルなやり方を貫くという最も賢い方法だと思いました。
引用:
中国での新型コロナウイルスのコントロール
こんにちは。
今日は中国人の女子大生Helenさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。お住まいは海外ですか?
Helen:はい。私はカナダのモントリオールにある大学にいます。高校生の頃からカナダに来ていて、元の出身は北京です。
York:すごいですね。両親と一緒ですか?
Helen:いいえ。父はアメリカ、母はイギリスです。
York:すごいですね。文化も違うところに来て、一人で大変ではないですか?
Helen:文化の違いは、食事以外では大きなものは感じていません。なんとかやっています。
York:カナダではコロナのワクチンの接種状況はどうでしょうか?
Helen:まだ老人にしかワクチンは行き渡っていないです。アメリカの2か月後を追いかけている感じです。
York:中国はコロナをうまく封じ込めていると言われていますね。
Helen:確かにそうですね。アメリカからもワクチンを購入し、自国でも製造し、多くの人がすでにワクチンを受けています。しかし、中国政府が公表したデータをそのまま信じることはできません。
York:ワクチンだけでなく、中国では厳しい社会的隔離を行ったと聞いています。
Helen:しかし、少なくとも私の北京にいる友人からは大学が閉まったとか、オフィスが閉まったとか、そんな話は聞いていないです。なので、どうやってコロナを封じ込めたのか、本当に封じ込めているのか、とても疑問です。経済を全く閉じなかったので、GDPも例年と変わらず伸びました。
York:なるほど。ですが、少なくとも今のインドのような医療崩壊は起こってはいないのでしょうね。それが起こると例え中国でもSNSのどこかに上がってしまい大きなニュースになると思います。
Helen:そうですね。
York:中国の政治のことで質問ですが選挙はありますか?
Helen:あります。しかし、とても形式的で、セレモニーのようなものです。候補者が1人しかおらず、その人が100%勝つようになっています。
York:それはとても民主的とは思えないですが、それに対して抗議が起こることはないのでしょうか?
Helen:天安門事件が起こってからは、大きなものはないです。近いものでは、香港での抗議があります。今の状態がいいとは私も思いません。もとは中国も二大政党制でしたが、国民党が台湾に行ってしまい、今や台湾が独立しているかのような状態なので、どうにもこうにも。
フィリピン人の昼夜逆転した働き方スタイル
こんにちは。
本日は、フィリピン人の29歳女性、Janさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。そちらでのお仕事はどんな感じでしょうか?
Jan:私は病院で看護師として働いていました。フィリピンでは医療系とIT系、そして政府機関での仕事に就くことが若者に人気です。ですが、看護師の仕事は子供ができてからは難しくなり、リモートワークが可能な仕事に切り替えました。
York:リモートワークはどんなことが主流でしょうか。
Jan:アメリカやヨーロッパ企業のコールセンターですね。給料が良いので。私はアメリカの企業で6年働いていましたが、時差のため昼夜逆転するので子育てが大変でした。このDMM英会話は日本が対象なので、時差は少なく助かっています。
York:リモートワーク自体は働きやすいですか?
Jan:そうですね。今はインターネットも安定しましたし、通勤時間が0なのはいいですね。フィリピンの若者ではこのスタイルは多いです。何時間もかけて通勤するというのは少ないですね。オンサイトで働くとしても、その近くに住むことが一般的です。
メモ:フィリピンでは在宅勤務やリモートワークに関する法律が2019年4月に発効されており、テレワークを導入している企業がパンデミック以前より増加していました。フィリピンは交通渋滞がひどいため、生産性を高める効果から労働者にとっても受け入れられたようです。IT企業やコンサルタント、金融、貿易などの業種で特に導入がすすんでいます。世界的に見てもリモートワークが個人の幸福度を高めるという研究結果がでています。様々な統計がありますが、日本は平均片道通勤時間が39分であり、欧米諸国と比較すると長いです。特に東京や大阪は長い傾向にあります。
感想:パンデミックの影響で、世界中でリモートワーク化が一気に進んだので、そいういう意味では良かったのだと思いました。
引用:
インド コロナウイルス第二波に対応できず
こんにちは。
今日はインドに住んでいる32歳女性のAnnさんにお話を伺いました。
York:今コロナが大変ですね。
Ann:そうです。選挙前なので、一層ソーシャルディスタンスを取ることが難しくなっています。とても悲しいのは赤ちゃんが死んで行っているということです。彼らはマスクをすることができません。重症化したICUに親は入ることもできず、抱くこともできません。とても悲しいことです。
York:ワクチンはどれくらい浸透しているのでしょうか。例えばAnnさんは打たれましたか?
Ann:いいえ。まだ、ワクチン接種は45歳以上が条件です。5月1日から18歳以上に引き下げられますが、もうすでにワクチンの在庫がありません。そのため、どうしようもないです。なお、ワクチン不足はカーストを超えた問題です。イスラエルのようにワクチン接種率が高く、マスク着用から解放された国がとても羨ましいです。
メモ:3月下旬からの感染者急増の背景としては、防止対策の緩みや、ヒンズー教の祝祭への数百万人の参加、「二重変異」株を含む変異株の出現が挙げられています。インドの病院では、医療用酸素を待つ間に多くの人が亡くなっており、集中治療室の病床は99%以上埋まっています。火葬場は処理できない遺体をそのまま何時間も外に置いているという状況のようです。
ネパール 大地震からの復興
こんにちは。
今日は、ネパールのカトマンドゥに住む25歳男性のShernaさんにお話を伺いました。
York:カトマンドゥは10年前に一度行ったことがあります。
Sherna:そうなんですね。どうでしたか?
York:ちょうど王政が終わったあたりの時期でした。私はホームステイしながら、小学校で日本語を教える体験をしました。若い人が多くて、英語教育も日本より進んでいるという印象でした。古いヒンドゥー教の寺院が多く建っていたのを覚えています。
Shena:そうですね。その後、2015年にネパールではとても大きな地震が起こりました。ネパールにはパタン、カトマンドゥ、バクタプルという3つの場所に昔、都が置かれていて、それぞれの場所にダルバール広場というメインスクエアがありました。しかし、残念ながらパタンのダルバール広場は、地震でほぼすべての建物が倒れてしまいました。その後復興活動が行われ、今では70%くらい回復しています。
York:私はパタンの家に住んでいたので、とてもダルバール広場は気に入っていた場所です。
Sherna:パタンは特に、古い家が密集しているので、倒壊した家も数多くありました。日本も地震が多いと思いますが建物の倒壊などはありませんか?
York:日本は、厳しい耐震基準が建築基準に組み込まれるようになりました。それでも地震で倒壊することはあります。しかし、日本は建物全体の建築年数が若く維持されているので、築100年の家屋ばかりが建つエリアはほとんどありません。
メモ:ネパールは250年続く王国でしたが、2008年に共和国となりました。そのきっかけは2001年6月1日にネパールの首都カトマンズ、ナラヤンヒティ王宮で発生したネパール王族殺害事です。ディペンドラ王太子が父・ビレンドラ国王ら多数の王族を殺害したとされる事件ですが、事件の不自然さ、矛盾などから事件後に即位したビレンドラ国王の弟ギャネンドラが真犯人であるという憶測が国民の間に広まりました。議会の解散や言論統制を行おうとするギャネンドラは国民および海外諸国から強い批判を浴び、わずか7年で幕を閉じ、ネパール王国は消滅しました。
引用:
インドの結婚とカースト
こんにちは。
今日はインドに住む40歳女性のNandさんに話を伺いました。
York:インドでは、コロナウイルスの拡大が深刻ですね。
Nand:そうですね。みんなマスクはしていなし、人口密度も高いので。あと、今は首相の選挙が間近だというのもあります。
York:カーストについて教えてください。
Nand:キリスト教はGodを信じれば救われ、イスラム教ではアッラーを崇めれば救われますが、ヒンドゥー教では300万以上の神がいて、非常に多彩です。仏陀もキリストもムハンマドもヒンドゥー教では、多くいる神またはその代わりの一つという位置づけです。
York:仏教ももとはインド発祥でしたね。今も仏教は仏教であるのでしょうか?
Nand:もちろんあります。寺院もあります。そこでカーストですが、広く人民を管理する際に効率化するのための一つのシステムと考えて下さい。我々個人の幸せには直接的には関係ないですが、社会を安定化させるためにはあった方が良いわけです。
York:インドでは離婚が少ないと聞きました。
Nand:そうですね。9割は離婚しないです。結婚すれば、みんな家族という考えがあります。
York:女性は夫の家にはいるものですか?
Nand:そうですね。私は夫の両親がすでに他界しているので、夫、子供と3人暮らしです。
York:日本では嫁姑問題がありますが、インドではどうでしょうか?
Nand:最初は多少ありますが、時間が経つにつれて、環境に慣れて、なくなっていきます。
York:Nandさんはお仕事はされていますか?
Nand:私はここ以外でも英語を教える仕事をリモートでやっています。
メモ:インドに離婚率は非常に低い2%-10%だというデータがあります。恋愛結婚が主流である日本に対し、インドは基本的には同じカースト同士でのお見合い結婚です。そのための社会的なシステムが発達しており、行われます。近所に理想的な相手が居ないと、新聞広告に自分の年齢、信仰、カーストを出して探したりもできるようです。カーストが同じだと、家の慣習や生活習慣、価値観などが似てきます。そのため、結婚後の様々な行き違いが生まれにくくなります。これは、Nandが言っていた、カーストにより社会を区分けするというメリットの一つとも考えられます。一方で離婚率が高くならない別の要因も考えられます。インドは女性の社会進出が進んでおらず(女性の就業率:日本70.5% v.s. インド 53.3%)離婚が生じにくい社会的な構造をもっています。
感想:Nandさんの話を聞いて、インドの人は家族を大事にしているという印象がかなり伝わりました。
引用: