ジンバブエのお金
こんにちは。
今日は、ジンバブエの34歳女性、Namさんにお話を伺いました。
York:ジンバブエはいつだったか、ハイパーインフレーションになりましたね。
Nam:そうです。この国は今も通貨の価値が下がっています。公務員なんかは、ジンバブエの通貨で毎月給与が約100USドル相当支払われますが、翌月には価値が下がっているという状態でした。なので、多くの人は給料をジンバブエの通貨から、すぐにUSドルに変えていました。
York:銀行口座はみんな持っているものですか?
Nam:大体の人は銀行口座を持っています。ですが、それは家族への送金など万が一の時に必要な際に使います。この国ではキャッシュを銀行に預けるのは珍しく、家に置いておきます。それに、銀行も朝一にいかないとキャッシュをおろすことが出来ないのです。銀行自体に多くのキャッシュが置かれておらず、昼にはなくなってしまうのが原因です。
York:日本はATMが銀行だけでなく、どこにでもあって、いつでもキャッシュが引き出せるので、多くの人が給料を銀行にそのまま預けています。通貨だけでなく、銀行への信用度も大きく異なるようですね。
Nam:問題は他にもあります。ジンバブエは、長らく続いていたムカベ政権が、軍のクーデターにより終わりを迎えましたが、現政権となって政治の質はさらに低下しています。外国から衣類などの支援が来ても、政府がそれを高値で売って、お金儲けをしています。支援物品が我々に無償で届くことはありません。
York:革命が起こりにくいのがアフリカ南部の国というイメージです。
Nam:現大統領は、もともとムカベ前大統領政権を実質的に操っていた人物でもあるので、政府の体質に大きな変化はみられませんでした。