DMM英会話で知る世界の国々

30代、在米、ニューロサイエンス研究、精神科医が考える世界を学ぶ最も良い方法

フィリピンの若者のワークスタイル

こんにちは。

今日はフィリピン人のSharmさんに話を伺いました。

 

York:はじめまして。

 

Sharm:私はフィリピンのミンダナオ島のダボアとう町の外れに住んでいます。

 

York:そちらは今リモートワークでしょうか?

 

Sharm:そうですね。フィリピン人は、このコロナ以前から、リモートで複数の会社で働くというのが一般的です。

York:コロナの前からなんですね。

Sharm:英語が話せるので、アメリカの仕事も、ヨーロッパの仕事も取ってくることが出来ます。物価が違うので、彼らも私たちを雇いたがります。

 

York:なるほど。フィリピン人同士では英語は使用しますか?

Sharm:場合によります。その会話の中に外国人がいれば、フィリピン人とも英語で話すことがあります。

York:フィリピンにいる最も多い外国人はどの国でしょうか?

 

Sharm:中国人ですね。

インドのカーストと日本の年功序列を比べる

こんにちは。

今日はインド人の29歳男性Rishさんに話を伺いました。

 

York:コロナウイルスがインドではひどい被害をもたらしていると聞きました。

 

Rish:そうですね。私も5日前にコロナ陽性となりました。発熱と咳で今まで休んでいました。仕事はもともと家でやっていましたが、今は家の中でも隔離となっています。

 

York:そうなんですね。ワクチンは導入されていますか?

 

Rish:私は打っていませんが、最近私の町では18歳以上であればだれでも打てるようになりました。私も隔離が終われば打とうと思います。国外に出る際にはワクチンの接種歴があった方が良いので。

 

York:それは早いですね。ところでカーストについて教えて頂きたいのですが、今もこの制度は機能していますか?

 

Rish:もちろん機能していますが、昔ほどではありません。それは教育の普及や、テクノロジーの進歩などがあるからです。ただ、なくなることはないでしょう。一部の層が優遇されるのに、このカースト制はとてもよい説得材料になるのです。

 

York:なるほど。少し意味は違いますが、日本では年功序列というものがあります。例えば会社の中で、目下の人間が目上の人間に意見をすることは、序列を乱すこととして捉えられる事ががあります。インドでは、カーストの上の者に対して、意見が言いにくくなる、ということはあるのでしょうか?

 

Rish:もちろんケースバイケースですが、基本的には自分の意見をいう事にカーストの上下は関係ありません。特にビジネスシーンでは、オープンな意見交換が行われています。カーストには細かい取り決めがありますが、それ以外の部分では基本自由です。

 

メモ:

 最近の都市部ではカーストの意識も曖昧になってきており、ヒンドゥー教徒ながらも自分の属するカーストを知らない人すらもいるようですが、農村部ではカーストの意識が根強く残り、その意識は北インドよりも南インドで強いようです。なお、インドでは、憲法により、カースト全体についてカーストによる差別の禁止を明記しています。

 

 日本で普及している仏教は、インドが発祥です。仏教の開祖である釈迦は、カースト制度に強く反対して一時的に勢力をもちましたが、5世紀以後に勢力を失ってしましました。一方で、カースト制度ヒンドゥー教の教義として大きな力をつけ、より社会的に強い意味を持つようになりました。インドの仏教は、衰退していく過程でヒンドゥー教の一部として取り込まれてしましい、釈迦は「ヴィシュヌ神の生まれ変わりの一人」であるとされ、彼は「人々を混乱させるためにやってきた」ことになってしまいました。そのため、仏教徒ヒンドゥー教の最下位のカーストに取り込まれていったとされています。

 

 インド人は日本同様に敬老精神が強く、カーストという身分制度があるにもかかわらず、意見を言うという点においてはかなり自由であるとされています。一方で日本では、年長者に意見することは口答えとして慎まなければならないという風潮があるだけでなく、行動、思考、意見の発表までもが序列意識に強く支配されています。学問領域においても、その集まりの中に師弟関係にある人々がいる場合、序列の影響を受け、純粋な討論ができない場面があります。

 

感想:日本人は序列意識の強い国民であり、インドのカーストも似たものではないかと漠然と考えていましたが、インドの方がオープンで、能力主義実力主義が浸透しているようでした。

 

引用:

ja.wikipedia.org

 

中根千枝. タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書

シンガポール人の大学経営者に言語学習について教えてもらう

こんにちは。

今日はシンガポール人の51歳男性の大学経営をされているKentさんにお話を伺いました。

 

York:シンガポール公用語は何になりますか?

 

Ken:いい質問ですね。50年前は、タミル語でした。20年前は中国語でした。今は英語です。私は7か国語を話すことができます。これまで、中国、インド、インドネシア、オーストラリアなどいろいろな国で仕事をしてきました。色々話せますが、英語がもっとも簡単ですね。

 

York:様々な言語を使える方に聞いてみたかったのですが、英語を身につける最も良い方法はなんでしょうか?

 

Kent:一番は読むことですね。とにかく読むことです。でもこれからの時代は中国語が最も大事になってきます。以前は、英語を習いに来る中国人がたくさんいましたが、今は逆です。西洋から中国語を学びに来る人がたくさんいます。それを私は大学の運営をしていたので知っています。経済の中心は再びアジアに戻りつつあります。

 

York:なるほど。Kenさんは日本語はわかりますか?

 

Kent:いいえ、日本語はまだ習得していないです。私の次の目標は日本語です。日本は歴史が長く、深く、非常に魅力的な国です。シンガポールは栄えているのはここ50年だけです。日本には数年は住んでみたいと今計画しています。

 

York:私には子供がいるので、中国語の勉強もやらせてみたことがありますが、長続きしませんでした。なにか言語を習わせるのにコツはあるでしょうか?

 

Kent:基本的に子供は多言語を同時に習っても大丈夫です。私の子供は私と一緒にいろいろな国を経験したのもあり、今は11か国語を話すことができます。言語に限らず何でもそうですが、何かを習得させるのに最も大事なのは、いかに興味をもたせるかです。漫画でもユーチューブでもいいので、まずは中国語に興味を持たせ、集中させることです。そうすれば子供は自然と身に着けます。そして、そのためには親も情熱をもって取り組まないといけません。

金を背景に成長するキルギス

こんにちは。
今日は、キルギス人のPabuloさんにお話を伺いました。

 

York:キルギスではどちらにお住まいでしょうか?

 

Pabulo:私は首都のビシュケクに住んでいます。こちらでは銀行で投資や経済マネージメントの仕事をしています。

 

York:キルギスは資源が豊かな国なんですね。

 

Pabulo:そうですね。キルギスは金やブラックストーンが採れる国で、多くの投資家がこの国を訪れます。私は彼らと話をするので仕事の性質上英語が使えます。

 

York:経済と生活の質が向上している感じはありますか?

 

Pabulo:あります。この国は毎年成長しています。他に、技術として、浄水技術が高いと言われています。中国との国境に天山山脈があり、ここから水が川となって出てきますが、良いミネラルウォーターが取れます。

 

York:なるほど。その帽子は何ですか?

 

Pabulo:これはキルギスで伝統的なカルパックという帽子です。国の記念日や結婚式、葬式など儀礼の場ではこの帽子を被ります。また、他国の人に敬意をあらわすためにこの帽子を見せるという習慣もあります。キルギスでの歴史は約2000年続いています。

 

York:大事な帽子をみせて頂き、ありがとうございます。

 

メモ:キルギスの経済は農業および牧畜、鉱業が主体です。1997年に採掘がはじまったクムトール鉱山は、世界屈指の金鉱山です。また水銀(ハイダルカン鉱山)は2002年のデータで世界第3位の産出量を誇っています。これらはキルギス経済を支える重要な鉱山です。


ロシア人の観光とコロナウイルス

こんにちは。
今日はロシア人のLexさんにお話を伺いました。

 

York:ロシアでは英語を指導されていたのでしょうか?

 

Lex:私はカザフスタンとの国境の小さい町に住んでいます。私は中国の四川と福建で2年英語を教えていました。英語は大学で習ったのと後は自分で勉強しました。

 

York:ロシアではコロナウイルスの影響であまり海外への行き来はすくないですか?

 

Lex:そうですね。少ないと思います。ロシアは観光というと国内観光より国外観光が盛んです。みんな海のある国へと行きます。タイや、エジプト、トルコなどですね。

 

York:日本に近い東部の方は行ったりしませんか?

 

Lex:自然が好きな人は行くと思います。でも町はないですね。

 

York:ロシアはワクチンを自国で製造し、早くから接種していましたね。

 

Lex:はい。そうなんですが。私は予防接種は副作用が怖いので受けません。とても承認が早かったし、私自身は懐疑的です。

メモ:

ロシア人の人気海外旅行先は、タイやベトナム、エジプト、トルコ、ギリシャなどのビーチのある国々です。それらの国の中には、すでにロシア人専用といってもいいリゾートエリアがあり、町はロシア語であふれ、現地の人たちもロシア語を話す環境ができています。冬が長く厳しい国なので、南国の太陽への憧れが強いようです。特に、東南アジアは旅行費用が安く、長期の滞在が可能となります。ロシア人はたいてい最低2週間くらいビーチに滞在し、特別何をするでもなく、のんびり過ごす休暇のスタイルを好むため、彼らの特性にマッチしています。

引用:

globe.asahi.com

www.yamatogokoro.jp

マンハッタン在住のスロヴァキア女子大生もオンライン授業

こんにちは。

今日はニューヨークの大学1年生、スロヴァキア人のKrisさんにお話を伺いました。

 

York:そちら、ニューヨークの治安はどうですか?

 

Kris:地下鉄を乗る時は注意が必要ですね。まだ昼間なら大丈夫です。

 

York:大学はオンラインですか?

 

Kris:ほとんどそうですね。入学した時からコロナが流行しています。私は国際学生枠なんで、授業料が普通より高いのですが、オンラインでも値段は変わりませんね。

 

York:なるほど。高校もアメリカですか?

 

Kris:そうです。高校の1年はスロヴァキアで、残りの3年はアメリカです。父の仕事でこちらに来ています。大学を出てからも残るかはまだわかりません。バチェラーをとったら、マスターをどこかヨーロッパの大学で取ろうかと思っています。

 

York:なぜ、ヨーロッパなんですか?

 

Kris:安いからですね。アメリカは高いです。日本はどうですか?

 

York:日本の大学は高いです。国立もそうですし、私立はもっとですね。ただ、アメリカほどではないです。ところでコロナのワクチンは打ちましたか?

 

Kris:打ちました。ニューヨークは先週から誰でもワクチンを打てるようになっています。少し他より早いと思います。

 

York:そうですね。ペンシルバニアは来週からですね。スロヴァキアではワクチンはスタートしていますか?

 

Kris:そうですね。ロシアのスプートニックの接種が可能です。

 

York:ロシアとの関係は良かったですか?

 

Kris:かつては、ソビエト連邦に侵略されました。今もスロヴァキアにはその思い出はありますが、ワクチンは別です。

 

メモ:

  日本の全教育段階への負担は全体で対GDP比率で5.2%です。OECD各国平均が6.3%であり、日本は下位に属します。大学を含む高等教育への国の支出はOECD加盟国中最下位です。文部科学省のデータでは、大学費用の支出は国が2、家庭が1というのが各国のアベレージですが、日本の場合は国が1、家庭が2となっており、配分は逆転しています。アメリカも大学費用が高いことで有名な国ですが、国からの支出もその分多く、トータルで高等教育への支出は日本の1.5倍以上あります(日本 対GDP比率1.6%、アメリカ 対GDP比率2.6%)。

 

感想:

  ヨーロッパの公立の大学、例えばフランスやドイツでは年間2~5万円ほどで大学に行けます。なぜなら入学料や授業料は無料でからです。日本は50-60万円の授業料と20-30万円の入学料がかかるので、その差額は4年で200-250万円ほどになります。ヨーロッパ各国と同じく日本の大学への進学率はすでに50%を超えており、裕福な家庭だけが行く場所ではなくなっているにもかかわらず、これだけの支出を税金ではなく各家庭が負っているのは、世界の中で日本くらいです。そして、その事を知る日本人は決して多くないようです。

 

引用:
教 育 指 標 の 国 際 比 較    平 成 2 5 ( 2 0 1 3) 年 版   文部科学省

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/kokusai/__icsFiles/afieldfile/2013/04/10/1332512_04.pdf

gakumado.mynavi.jp

 

完全にイギリスより独立した国 バルバドス

こんにちは。

今日は、カリブの国バルバドスの38歳女性のAntoさんにお話を伺いました。

 

York:はじめまして。バルバドス人は英語でなんて言えばよいですか?

 

Anto:バルバーディアンですね。

 

York:元はイギリス連邦王国の一つですね。

 

Anto:私たちは昨年に共和国となりました。50年以上前に独立して以来も、連邦の1国として残り、昨年ついに完全に独立しました。厳密にはまだ移行期間中ですが。

 

York:賛成ですか?

 

Anto:そうですね。この国は27万人しか住んでいない小さな国です。イギリス連邦から抜けたのは、この国が他の国と国交を結び、通商する上でメリットがあります。

 

York:今のリーダーはだれですか?

 

Anto:2年前に現職のミアモトリー首相となりました。女性です。なお、総督も女性です。

 

York:女性がトップなんですね。

 

Anto:そうですね。この国はカリブの中では経済的に豊かで、福祉も手厚く、人口は増えています。海外からの移住者も多いです。

 

 

メモ:

 バルバドスはカリブ海西インド諸島内の小アンティル諸島東端に位置する全体が珊瑚礁で出来ている島国です。「リトル・イングランド」と呼ばれるほど、歴史的にイギリスとの関係が深く、独立後も良好な関係を維持したため、他のカリブ海諸国以上にイギリスの文化的影響を受けています。そのため、イギリス植民地時代から、安定的な政治と国民の高い教育水準を保ち、カリブ海地域において最も裕福な国の一つです。

 英連邦王国の一国で、イギリス君主を元首とする立憲君主国ですが、2021年11月までに共和制に移行することが正式に発表されました。メイソン総督は、英国からの独立後、半世紀以上が経過した今、「植民地時代の過去から完全に脱却する時が来た」と宣言し、「バルバドス国民はバルバドス人の国家元首を望んでいる」とし、「これはわれわれが何者であるかということ、そしてわれわれに達成可能なものについての自信を示す究極の宣言だ」と言明しました。

 バルバドスの著名人に最も世界で裕福な女性シンガーの一人、リアーナがいます。