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アラブ首長国連邦で異国人が働く上で必要なこと

こんにちは。
今日は前回に引き続きフィリピン人の38歳女性Judiさんにお話を伺いました。

 

York:こんにちは。イスラム教の国で外国人が暮らす方法について教えてください。

 

Judi:結論としては、イスラム教徒になることです。私のように女性の場合は特にそうです。UAEの郊外ではまだまだ市民の中にイスラム教徒以外の女性を目にすることは珍しく、Tシャツにジーパンだとかなり目立ちます。たとえイスラム教徒でないとしてもそれは、あまりよくありません。女性の場合だと性被害に遭うリスクが高まります。私以外にも欧米から英語を教えに来た友人も皆イスラム教に改宗しました。

 

York:なるほど。そうなんですね。イスラム教の厳しい国では既婚の女性が一人で出歩くことはないと聞きました。

 

Judi:そうですね。夫または男性の同胞を連れる必要があります。レストランや銀行でも男性と女性で別々のサロンが用意されていて、交わることはありません。

 

York:女性が働くことは非常にむずかしそうですね。

 

Judi:2015年までは女性は働くことができませんでした。しかし、2015年に王が法律を

変え、働けるようになりました。

 

York:法というのは、UAEの国内の法律でしょうか?

 

Judi:いいえ、Sharia法というイスラムの法体系で規定されている内容が変わりました。

 

York:そちらでの福利厚生はどんな感じですか?

 

Judi:子供がいると教育係として、アシスタントとして一人つけてもらうことが出来ます。そして、住居も提供してもらえます。それらは無償です。そして税金がかかりません。

 

York:とても素晴らしく聞こえますね。だとするとUAEで職を得るのは非常に困難だったかと思うのですが、いかがでしょうか?

 

Judi:私も働く前はそう思っていました。しかし、実際に来てみるとそうでもありませんでした。仕事にありつけるかどうかはわからずUAEに行って、面接を受けたら一回で採用されました。その当時はアラビア語もわかりませんでしたが。市内は別として、市街ではまだまだ英語を話せる人が少ないのが現状です。