パキスタン人からみた日本のお辞儀
こんにちは。
今日は、パキスタン人の24歳のFaryaさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。
Farya:日本では初対面だとどのような挨拶をしますか?
York:状況によりますが、挨拶をしながら頭を下げてお辞儀をします。このお辞儀というのは世界的には珍しいはずです。
Farya:そうですね。韓国でも同じようにすると聞きました。なぜ、それをやるのでしょうか?
York:あまり詳しくは知りません。少なくとも宗教とは無関係だったと思います。
Farya:日本のお辞儀の文化はおもしろいですね。
メモ:
「お辞儀」の本来の意味は“自分が相手に対して敵意がない。頭を下げることで無防備である”ということを示していると言われています。無防備を示すという意味においては、手には武器を持っていないというのを示す、「握手」と同じです。お辞儀は、飛鳥時代から奈良時代に、中国の礼法(立礼)を取り入れたのが始まりとされているそうです。そして、それまでは土下座をしていたようです。現在のような立礼は、第40代天武天皇(7世紀)が、両手を地面につけ、ひざまずいて行う礼法を禁止し、立礼にすることを命じたからと言われています。
朝鮮半島などごく一部の海外でもお辞儀の文化があります。日本はお辞儀の種類だけで4つ(「会釈」「敬礼」「最敬礼」「浅礼」)あるとされており、より特徴的なものとなっています。なお、キリスト教徒やイスラム教徒、ユダヤ教徒は神に対して、お辞儀をする(頭を下げる)と考えられているので、人間に対してすることは一般的ではありません。
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