ブエノスアイレスを流れる土色の川
こんにちは。
今日は、アルゼンチン人の56歳男性Guillさんにお話を伺いました。
York:出身はどちらの町ですか?
Guill:ブエノスアイレスです。ブエノスアイレスはパラナ川とウルグアイ川の合流地点にあります。大きな二つの川が合流して、ラ・プラタ川となります。その川の水は土色をしています。空から見ると大西洋との境界まではっきりとみられます。
York:水はきれいですか?
Guill:昔は、それこそ私が子供だった頃はラ・プラタ川で泳いでいました。しかし、今は化学物質やオイルなどが混入していて、泳ぐ人は減りました。
York:ラ・プラタとはどういう意味ですか?
Guill:プラタは銀という意味です。この町はスペイン人が発展させました。彼らが最初に来た時、この地が銀に豊富であることを願って名前を付けたと聞きます。
メモ:南米随一の豊かさを誇ったアルゼンチンの首都として、20世紀において長らくブエノスアイレスは南米最大級の都市でした。1970年代以降のアルゼンチン経済の悪化に伴い、南米最大の都市はブラジルのサンパウロに移ってしまったものの、現在でもブエノスアイレスはスペイン語圏の都市として重要性を保っています。
ラプラタ川というウルグアイ川、パラグアイ川、パラナ川の各河川をはじめとする無数の支流を含む巨大な水系の河口部は、全幅約270kmもあり、両脇にウルグアイの首都モンテビデオとアルゼンチンの首都ブエノスアイレスがあります。
1516年、スペインの航海者が大西洋から太平洋への水路を求めて探検中にこの川を「発見」しました。スペイン人はこの川を銀の川であることを願って「ラ・プラタ(Plata=銀、ラは女性定冠詞)川」と命名しました。しかし、ラプラタ水系の経済的価値は小さいといわれています。第一の原因として考えられるのは、その水深の浅さです。水系の大部分は船底の浅い船しか航行できないため、ミシシッピ川やドナウ川といった大河のように内陸部まで大型船が遡上できません。灌漑や水力発電に関しても同様に経済性が小さくなってしまいます。
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