DMM英会話で知る世界の国々

30代、在米、ニューロサイエンス研究、精神科医が考える世界を学ぶ最も良い方法

南米のスイス ウルグアイ 

こんにちは。
今日はアルゼンチンに住むウルグアイ人の69歳女性のAlexさんにお話を聞きました。

 

York:アルゼンチンには長いのですか?

 

Alex:いいえ。私は子供がアルゼンチンに住んでいて、そこへ遊びに行った直後にパンデミックが来て、ウルグアイに戻れなくなってしまいました。

York:大変ですね。いまだに、自国民ですら入れてくれないのですか?

 

Alex:そうですね。こちらの感染状況があまり良くないので。

 

York:ワクチンは打たれましたか?

 

Alex:まだです。そもそもワクチンが来ていないです。ロシアや中国から来る予定だったのが遅れています。ウルグアイではとうにワクチン接種が始まっていて、6月には全員が接種完了する見込みです。

 

York:大きく違いますね。ウルグアイの対応が早いのはなぜでしょうか?

 

Alex:まず、小さい国だということです。何を決めるにもその方が早いです。そして、ウルグアイはとても教育が進んでいます。ほとんどの人が高校に行きます。最近は小学生全員にラップトップを無料で支給しています。定年退職した人にもタブレットを支給してくれます。私たちは、自分で読んで、学んで、考えるということを徹底的に教え込まれます。

 

York:なるほど。一方的に教えられたことを覚える、詰込み型とは違うようですね。

 

Alex:1970年代は、軍事政権で大変な時代でしたが、その後、民主主義を取り戻して、私達の国は多くの事にチャレンジできるようになりました。

 

 

メモ:

ウルグアイは政治、教育、福祉の質が高く、最近では素早いクリーンエネルギー化でも高く評価されている国です。イギリスの研究機関による民主主義指数で、2019年ウルグアイは世界165か国中で15位と、24位の日本を上回ります。その背景にはこの国が一度失った民主主義を取り戻した歴史があります。100年前の、指導者ホセ・バッジェがスイスをモデルにした社会経済改革が行われ、南米で唯一の福祉国家となり、安定した民主主義国家として発展します。その後、主要産業の畜産業が時代とともに低迷し、一時は没落し、内戦状態となって軍事政権時代を経ますが、1985年の国民投票で民主主義が復活します。現在、ウルグアイの電力の97%以上が再生エネルギーによるものです。化石燃料からのこのドラマチックな変革は、わずか10年以内に、政府の補助金を使用せず行われました。結果として、電気代は下がり、国としてのレジリエンスは増大し、世界を驚かせました。

 

引用:

en.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

www.theguardian.com