チャドからカメルーンに英語留学する理由
こんにちは。
今日は、アフリカのチャドに住む28歳のBashiruさんにお話を聞きました。
York:はじめまして。Bashiruは現地語ですか?
Bashiru:そうですね。幸運を運ぶ人という意味です。
York:いい名前ですね。チャドでは英語が公用語でしょうか?
Bashiru:いいえ。フランス語またはアラビア語です。
York:どうやって英語を勉強されましたか?
Bashiru:私はカメルーンの高校に英語を学ぶために行きました。カメルーンはフランス語も通じるので、チャドから多くの人が英語を習いに行きます。
York:おもしろいですね。大学への進学者は多いですか?
Bashiru:増えてきています。
York:女性は大学にいけますか?
Bashiru:いけますが、非常に少ないです。なぜなら、イスラム教徒が多い国だからです。イスラム教徒の女性で大学に行く人は非常に少ないです。
York:なるほど。政治はどうですか?アフリカの中には長期政権の国がいくつかありますが。
Bashiru:私の所の大統領は30年変わっていません。これは良いこともあれば、悪いこともあります。5年おきに大統領が変わっていては、しっかりとした政治はなされません。しかし、長い時間の中で政治が腐敗していくという負の部分もあります。
York:選挙の結果は信じられますか?
Bashiru:選挙そのものは不透明です。しかし、我々は自由に投票ができます。
York:なるほど。産業は何が盛んですか?
Bashiru:石油産業ですね。ずっと昔からです。中央アフリカなど、多くの労働者がチャドに働きにきます。
メモ:
チャドは中央アフリカのまさに中央に位置しています。周囲には内戦の続くリビア・スーダン・中央アフリカなどがあり、チャドの情勢はまだしも安定しているため、これらの国々から多くの難民が押し寄せ、国境付近の難民キャンプで生活しているようです。女性にとっては、厳しい環境の国で、高等教育を受ける機会は限られており、妊娠出産による死亡率が世界で一番高い(6.49%、2016年時点)です。1990年から大統領である、イドリス・デビは欧米を筆頭に各国から独裁者とみなされており、2018年のトランスペアレンシー・インターナショナルによるチャドの腐敗認識指数(CPI)は20.0で、140カ国中でワースト4位(136位)となっています。
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