北マケドニアの青年が描く将来
こんにちは。今日は北マケドニアに住んでいる、18歳のTarika君にマケドニアの言葉について教えてもらいました!
York:こんにちは。北マケドニアはアルバニアの隣ですが、文化や言語など似ていますか?
Tarika:私は北マケドニアに住んでいます。アルバニアとは話す言葉が全く違います。
私達の言葉は南スラヴ語に属します。ロシア語やセルビア語に近いですね。 アルバニアはギリシャ語と同様、独自の言語体系を持っています。
York:スラヴ系、聞いたことはあります。
Tarika:インドヨーロッパ語族は聞いたことありますか?
York:聞いたことがあるくらいです。
Tarika:インドヨーロッパ語族という広大な範囲をカバーする語族があります。その中にも大きなグループがいくつかあります。3つあげるなら、ラテン語系、ゲルマン語系そしてスラブ語系です。ラテン語系は今のフランス語やスペイン語、イタリア語などの言語に分かれ、ゲルマン語系はオランダや英語へと別れます。スラブ語系はロシア語やセルビア語、マケドニア語など多岐に渡ります。同じグループに属していると、異なる言語であっても組み合わせによっては5割くらい単語がかぶっていたりします。
York:結構シンクロしてますね。
Tarika:そうですね。しかも、ヨーロッパ諸国では隣の国の言葉を第二言語で学校でならったりするので、みな3か国語とか、なんとなく知っているんです。
York:なるほど。Tarikaは何語が話せますか?
Tarika:僕は北マケドニア語と英語とセルビア語です。
特に若い人は、英語は普通に話せます。
York:いろんな言語を知っている人に以前から聞きたい事だったのですが、そもそも英語って簡単ですか?
Tarika:英語は数ある言語の中でも、文法は簡単な方だと思います。しかし、それは母国語が何なのかにも大きく影響されるでしょうね。先も言ったように、自分の母国語が言語の樹形図の中で英語と近いほど、理解はしやすいはずです。
York:将来は海外で働きたいと思いますか?
Tarika:私は将来はドイツで働きたいと考えています。それでドイツ語も勉強しています。アメリカもいいかなとは思いましたが、まだ情勢が不安定なので、ドイツの方が良いと考えています。
メモ:インド・ヨーロッパ語族(インド・ヨーロッパごぞく)は、ヨーロッパから南アジア、北アジア、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、オセアニアにかけて話者地域が広がる語族です。印欧語族(いんおうごぞく、いんのうごぞく)と略称され、この語族に属する言語を公用語としている国は100を超えます。大まかにいうと、日本、中国、東南アジアとアフリカ北部の国々、アラブ半島の国々以外のほぼすべての国が、印欧語族に属した言語を使用しています。英語もインド・ヨーロッパ語族の一つです。
感想:英語が話せるには、英語圏の国からの移住者が多い、かつて英語圏の国に植民地化された、国民の所得が低い(だから英語が必要)というのが条件だと思ってました。今回、それに印欧語族という言語自体の親和性、共通性も関係があると知りました。日本人が英語を話せないのはこの4つの条件をいずれも満たしていないから、なんだと思います。
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