アラブの春から10年がたったエジプト
こんにちは。
今日は、エジプト在住のAhamedさんに、今のエジプトについてお話を聞きました!
York:はじめまして。エジプトと言うと、ピラミッドの印象が強いです。
パンデミックで観光は変わりましたか?
Ahamed:そうですね。カイロで観光客をみるのはすごく減りました。
York:パンデミックに対する政府の対応はどうですか?
Ahmed:悪くはないと思います。子供がいて、学校には行かせているけど、
ソーシャルディスタンスは守りながらやっています。
York:今の政治や大統領についてはどうですか?
Ahmed:今の大統領はよくやっていると思います。その前の大統領はムバーラクといって、彼が大統領を30年以上もやっていたから、変わって良かったと思います。
York:アラブの春ですね。
Ahmed:そうですね。でも、若い人の失業率は高いままで、まだ経済的には貧しいです。国民の1人当たりのGDPはトルコの1/4、イランの1/2程度しかないんです。人口は2020年に1億人を超えていて、老人(65歳以上)が4%程度しかいないのが望みです。
メモ:
第2代大統領ナーセル以来、事実上の終身制が慣例で、第4代大統領ムバーラクは1981年の就任以来、約30年にわたって独裁体制を築きました。ムバーラクの親米・親イスラエル路線が欧米諸国によって評価されたために、独裁が見逃されてきた面があるようです。その安定した政権から、彼は「現代のファラオ」とも呼ばれていました。2011年、チュニジアにおいて長期政権を倒したジャスミン革命に触発され、約30年の長きにわたり大統領職にあり、独裁政権を維持したムバーラクに対する反発が表面化しました。そこで、退陣を要求するデモが繰り返され、ムバーラクは退陣を決断し、政権の長期独裁に終止符が打たれることになりました。この騒乱にはインターネットが大きな効果を発揮したといわれており、エジプト当局よりインターネットを遮断された同国民向けに、TwitterがGoogleなどと協力し、電話からメッセージを書き込めるサービスを開始したそうです。