韓国出身の米国精神科レジデント
こんにちは。今日は、同じ大学で韓国出身の米国精神科レジデントのWJさんとお話をしました。
York:生まれはアメリカですか?
WJ:いいえ、韓国です。私は16歳でアメリカのハイスクールに入学しました。妹と母と3人で来て、父は韓国で仕事を続けていました。
York:まずこのピッツバーグに来たのでしょうか?
WJ:いいえ。私はボルティモアの大学を卒業してから、ここピッツバーグのメディカルスクールに入りました。そこでUSMLE(米国医師国家試験)に合格し、次はPHD(博士課程)コースに入学しました。今はレジデンシーの4年目で、ほぼ終了間近という状況です。妹も精神科のレジデンシーで、今は3年目ですね。
York:外国人として精神科の患者さんと話をするのに難しさはないでしょうか?言語であったり、文化の違いであったり。
WJ:それはほとんどないですね。私は韓国人の患者さんも診ることが多いですが、アメリカ人の患者さんの方が、治療がむしろしやすいです。
York:なぜですか?
WJ:彼らは、精神科に偏見が韓国人ほどありません。なので治療の導入が楽なんです。韓国人はそこが非常に難しいです。
York:なるほど。それは日本もそうかもしれませんね。外来の1日の患者数はどれくらいですか?
WJ:5人くらいですね。日本はどうですか?
York:50人くらいです。
WJ:全然違いますね。でも韓国も20人から30人だと聞いています。
York:基本的なスタンスが違うようですね。なにせ日本は医療費の負担が少ないので、それもあるかもしれません。こちらには永住するつもりですか?
WJ:はい。私の両親は既に韓国に帰国しています。しかし、私と妹がもっと稼げるようになったら、両親をアメリカに迎えて一緒に暮らすつもりです。