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ガーナの教師に現地の教育現場について聞く

こんにちは。

今日はガーナの66歳男性Alekさんにお話を伺いました。

 

York:はじめまして。学校の先生をされていたのですね?

 

Alek:そうです。33年ほど、プライマリースクールやセカンダリースクールなどで教えていました。

 

York:生徒のドロップアウトが多いと聞きました。

 

Alek:あります。そこまで多くはないですが。私は公立で働いていました。公立の授業料は高くないので、たいていの親は支払えますが、中にはそうでないケースもあります。学校からドロップアウトすると、仕事をしたりしています。ですが、年々減ってはきています。日本はどうですか?

 

York:日本でドロップアウトはかなり少ないです。小学校と中学校が義務教育でそれぞれ6年と3年あります。義務なので良くも悪くも全員が卒業します。教師の仕事は大変でしたか?

 

Alek:教えることはとても楽しかったですね。日本ではどうでしょうか

 

York:教えたことのない私はわかりませんが、日本では教員の重労働が問題とされています。簡単な例ですと、クラブの顧問であれば週末のスポーツの試合には、ほぼ無償でサポートに入ります。振替休日があるわけでも、その休日労働が想定されて、年間の勤務が組まれている訳でもありません。

 

Alek:こちらでは週末に教師を働かせた場合、お金を支払わなければなりません。また、スポーツの試合など、教えることと関係ないものは、政府が雇っているインストラクターやゲームマスターがそれらの管理をします。

 

York:休日働いた分は報酬をもらうのが当然だと思いますが、教師に対してはそれが当てはまらないのが日本の社会です。また、教師がその権利を公に主張することも、教師は聖職者であれという考えがあるため、受け入れられにくいです。

 

York:そちらでは私立の学校も多いですか?

 

Alek:公立の方が多いですが、私学もあります。日本はどうですか?

 

York:日本も同じです。今は全体の99%が高校に進学しています。コロナウイルスの状況はどうですか?

 

Alek:ワクチンはまだ全体の1%も接種できていませんが、幸い目立った危機はないですね。気候が欧米とは違うのが原因かと考えています。太陽の光がこちらは強いので。