ガボンでの中国の支援に対して国民が思う事
こんにちは。
今日は、ガボン人の26歳のOrockさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。ガボンの経済はどうですか?
Orock:コロナ以降は、多くのお店が閉じてしまいました。経済は良くありません。
York:そうですか。コロナ以前より、中国の企業がガボンにもたくさん来て、インフラを整えていると思うのですが、その事について考えを聞かせてください。
Orock:中国は確かに多くの企業が来て、道路を作ったり、トンネルを掘ったりしてくれています。しかし、彼らは無償でやっているわけではありません。政府に有償で資金を貸し付けていて、返済不履行となった際は、国際空港などの主要な部分の使用権を中国のものとするという条件を付けています。そのため、我々国民は、将来どうなるのかが心配です。
York:なるほど。経済的支援という形ではあるものの、格差を解消するためではなく、ビジネスをしに来ているということですね。
Orock:将来的には中国に好きなようにされてしまうかもしれません。日本は中国からそういう援助を受けてはいませんか?
York:中国からはないと思います。
Orock:日本はアフリカに経済的な支援はしていますか?
York:ODAとしてやっているとは思いますが、正確には知りません。
メモ:
ガボンは産油国であり、人口の少なさもあいまって国民所得はアフリカ諸国では高い部類に属します。近年、中国の支援を受けて関係を深め、ガボンの経済に深く関わるようになっています。政府は中国人移民(華僑)を受け入れていますが、一部移民と国民の間で摩擦が発生しているようです。
一方、国際貢献の指標としてODA(Official Development Assistance)が広く認知されています。欧米諸国は「貧困がテロを生む」との認識に基づき、ODAを増額させてきていますが、日本は削減しています。日本がこれまで援助した累積総額が最も多いのは中国であり、GDPが日本の2倍位に至る2018年まで続けられていました。なお、日本のODAの特徴の一つには有償協力があげられており、これは日本の援助哲学でもある「自助努力」を促すこととあり、途上国の自立の精神を涵養するという側面があります。
感想:
中国の強気な対アフリカ投資に対して、現地のアフリカ国民はそれほど心良く思っていないと思いました。そんな中国に最も援助していたのが日本であったということ、これも今まで知ることのない事実でした。
引用: