ソマリアの現状 政府と医療
こんにちは。
今日はソマリア出身の23歳男性Hudayfiさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。ソマリアの方は初めてです。
Hudayfi:はじめまして。私はトルコでエンジニアの勉強をしています。
York:システムエンジニアですか?
Hudafiy:日本ではそういうのですね。こちらではインダストリアルエンジニアといいます。
York:トルコの後は、どこか別の国で働くのでしょうか?
Hudafiy:私はアメリカかカナダに行きたいですね。そちらのコロナの状況はどうでしょうか?
York:コロナは徐々に減って来ています。ワクチンの普及の影響もあるかもしれません。すでに3割の人が2回目のドーズを打ち終わっているようです。
Hudafiy:なるほど。それはすごいですね。
York:ソマリアの今の状況はどうですか?あまり知識はないですが、平和ではないイメージがあります。ソマリア出身の講師も他にみかけたことがありません。
Hudafiy:そうですね。長い戦争がありましたが、今はもうありません。ただ、政府はまだ新しく、未熟で、汚職ばかりです。戦争が終わり、民主化は進んだと思います。4年おきに大統領は変わります。まだ経済的な成長は先です。
メモ:
ソマリアは1991年勃発の内戦により国土は分断され、事実上の無政府状態が続いていました。のちにエチオピアの軍事支援を受けた暫定政権が発足し、現在では正式な政府が成立しました。
特筆すべきこととして、ソマリアはアフリカ全土においてきわめてHIV感染率の低い国家の一つです。これはソマリ社会のムスリムの性質と、ソマリ人のイスラーム的モラルの固守によると考えられています。1987年(観測初年度)に推定されたソマリアのHIV感染率は成人の1パーセントでしたが、2007年になされた推定では内戦にもかかわらず、成人人口の0.5パーセントに過ぎません。
一方、政府がまともに機能していない以上、当然のことながら医療制度は崩壊状態にあり、ほとんどの国民はまともな医療を受けられない状態にあります。長年に渡り、国境なき医師団が活動していましたが、職員の殺害・誘拐が相次いでいます。ソマリア国内の各勢力が、保護どころか積極的に医師団を攻撃対象にしてきたことも重なり、2013年、国境なき医師団はソマリアからの撤退を決定し、22年間の活動に幕を下ろしました。
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