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30代、在米、ニューロサイエンス研究、精神科医が考える世界を学ぶ最も良い方法

ナイジェリア人とそれぞれの国の自殺について話す

こんにちは。

今日は、ナイジェリアの36歳男性Peteさんにお話を伺いました。

 

York:こんにちは。私は日本の精神科医です。ナイジェリアでは精神科医は多いですか?

 

Pete:ナイジェリアではとても少ないですね。どのように診察をするのですか?

 

York:まず、その人の話や家族の話や本人の様子から診断基準に照らし合わせて診断をします。その診断に基づいて治療を開始します。薬物療法を行うことも多いですね。そちらでは自殺は多いですか?

 

Pete:毎日ありますね。この国は1日1ドル以下で過ごす人がとても多いのです。ナイジェリアはアフリカの中でも特に自殺が多いです。

York:日本も実は自殺が多い国の一つです。

Pete:私はそれを以前に聞いたことあるのですが、混乱しています。日本はとても豊かな国ですよね。政治も経済も医療もしっかりとしている。

York:自殺の誘因となるのは経済的な豊かさだけではないということだと思います。日本は、他の先進国と比べても若者や中年の自殺が多い国です。もちろん非雇用者で自殺の確率が上がることは確かなのですが、日本には生活保護という最低限の生活を送るためのシステムが存在しています。それはしっかりと機能してもいます。しかし、職を失うということで自殺のトリガーとなってしまうのです。

Pete:ナイジェリアは毎日人が自殺しています。

 

York:日本では平均して60人ほどが毎日自殺しています。これでも減った方です。

Pete:その数字はcrazyですね。ナイジェリアは、、、なかなかデータが出てこないですね。

York:日本は月ごとに自殺者数が集計され、翌月には公表されています。

 

Pete:細かいですね。改めてですが、なぜそんなに自殺が多いのでしょうか?

York:日本独特の社会の在り方も関係していると言われています。全体で協調しようとする傾向にある社会ですが、これは逆を言うと自分の考えを表現したり、優先することが許されない、生きづらいものにも時としてなりうるのです。アメリカに来ると、その差に気づきます。自殺の手段は銃が多いですか?

 

Pete:銃はあまり使用しません。首吊りと殺虫剤が多いですね。

York:首吊りは日本でもよくみられます。