ナミビア ドイツの元植民地の国、今は
こんにちは。
今日は、ナミビアに住む30歳男性のFrankさんにお話を伺いました。
York:はじめまして。ナミビアではどちらにお住まいですか?
Frank:首都のウィントフックです。内地です。
York:アフリカの国では内地に首都がおかれていることが多い印象です。
Frank:海岸沿いだと国防の観点から好ましくないのと、首都の周辺地域が半円状になってしまうため、経済効果がその分弱くなってしまいます。
York:なるほど、合理的ですね。ナミビアでは英語以外に使用されている外国語はありますか?
Frank:ドイツ語です。ドイツ語が国語で、英語が公用語です。かつてドイツの植民地だった地です。南アフリカは隣ですが、植民地時代の歴史が違います。
York:ではドイツの会社が多いですか?日本にあるドイツの会社だとベンツやアウディ、フォルクスワーゲンなど自動車会社が有名です。
Frank:ベンツやBMWはドイツ車なんですね。知りませんでした。こちらではGIZという会社が有名です。この会社はアフリカで水道の整備や様々なサポート行う会社です。ここで多くのナミビア人も働いています。
York:コロナの感染状況はどうですか?
Frank:こっちはそこまで悪くはないです。隣の南アフリカ共和国は良くないです。経済的な影響も深刻ですね。
York;その違いが生まれた原因は何か考えられますか?
Frank:南アフリカ共和国は人口密度が高いのと、白人が多いからだと思います。
York:なるほど。生物学的に白人の方がコロナウイルスに感染しやすいという意味ですか?
Frank:私はそう思っています。
メモ:
ナミビアは人口の少なさ、鉱物資源の豊富さ、整備されたインフラによって、アフリカでは比較的豊かな国です。また、治安もアフリカ諸国でも有数に良好とのことです。しかし、貧富の差が世界一激しいと言われており、ジニ係数は世界一です。これは、先進諸国並みに豊かな白人層と、いまだに貧しい黒人や伝統的な生活を送る農村部の部族との落差が大きいためとされています。
歴史的に、このナミビアではドイツにより20世紀最初のジェノサイドが行われました。1904年、ドイツによる南部アフリカの侵攻により土地を追われた先住民族のヘレロ族とナマクア族が蜂起しました。しかし、ドイツ軍によりほとんどの部族民(ヘレロ人の80%、ナマクア人の50%)がナミブ砂漠での飢餓と毒物による中毒で死亡しました。ドイツのこの虐殺がナチスによるユダヤ人虐殺につながったという見方もあります。
感想:元ドイツ植民地でドイツの影響を今も強く受けている国ですが、FrankがベンツやBMWがドイツ車であることを知らないことに驚きました。ドイツ車は価格が高いため、ナミビアではほぼ走っていないのかもしれません。アメリカには日本で見るよりも多くのドイツ車が走っています。ポルシェはそこまで珍しくありませんし、ドイツ車ではないですが、電気自動車のテスラもかなり普通にみかけます。国によって、走行している自動車のパリエーションは大きく異なっていると感じました。
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