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モロッコの若きムスリムに日本の宗教について問われる

こんにちは。
今日はモロッコの24歳男性のMidさんにお話を聞きました。

 

York:モロッコではイスラム教が国教でしたね?

 

Mid:そうですね。他の宗教も禁止はされていないですが、99%がイスラム教徒です。アメリカはキリスト教徒が多いですね?

 

York:そうですね。中でもプロテスタントが主流です。プロテスタントのヨーロッパでの迫害から逃れるため、多くの人がアメリカはやってきた歴史があります。

Mid:日本はどうですか?

 

York:日本は国教はありませんが、仏教と神道というのが2大勢力です。キリスト教徒も1%程度で、イスラム教徒はさらに少ないです。

Mid:その、神道というのは初めて聞きました。なんですかそれは。

York:神道というのは、神様というGodのような存在を信仰する、日本固有の宗教です。イスラム教との大きな違いは、多神教であるということです。日本の成り立ちに大きく関与したと言われています。

Mid:なるほど。どのようにして、その神道というのを日本人は学ぶのですか?

York:学ぶ場は、今はほとんどないと思います。昔は、教育の中で教えられていた歴史がありますが、第二次世界大戦後、それらの体制はなくなりました。今、日本で、仏教も神道も、それらを修行して学ぶという文化は、もう全体には浸透していません。戦後、日本には無宗教者が増え、宗教心は年々薄まってきています。

Mid:なるほど。話は変わりますが、ここモロッコには世界最古の大学があります。カラウィーイーン大学といい、西暦859年に創設されたと言われています。面白いことにここは、元はモスクでした。今もそうですが、教育と宗教は強く結びついています。

 

メモ:
 神道(しんとう)は、日本の宗教で、教典や具体的な教えはなく、神話や八百万の神、自然や自然現象などにもとづくアニミズム的な民族宗教とされています。我々がよくお参りにいく神社とは、神と人間を結ぶ具体的作法である祭祀を行う場であり、聖域とされています。そのため、葬式は神社ではできません。インドから、中国を経て伝えられた仏教とは起源が全くことなるものの、両者は長い歴史の中で混淆し一つの宗教体系として再構成されてきました。使い分けとしては、神道は村や部族などの共同体を維持、保護することを目的として信仰されていたのに対して、仏教は個人の安心や魂の救済を求める目的で信仰されてきました。アメリカで仏教徒は増えてきており、全体の1~1.3%と推測されています。

 モロッコのフェズにあるカラウィーン大学は、世界最古の継続的に活動している教育機関であり、初の学位授与を行った教育機関としてギネス世界記録に載っています。それゆえ、世界最古の大学と言われています(創立年859年)。ここではイスラム神学と法学が主に教えられ、入学のためにはコーランクルアーン)を暗記することが条件のようです。

 

 一方、日本の最古の教育機関というと、弘法大師空海が創設した綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)があります(創立年828年)。しかし、空海の死後、弟子たちに売却され、わずか20年弱で廃絶となりました。廃絶の理由には財源不足や後継者難など諸説あり、いまだ定説を得られていないようです。綜芸種智院の伝統は、現在種智院大学に承継されているとされています。

 

感想:
一神教徒のMidに、神という存在を規定しない仏教、コーランのような経典のない神道が日本にはあり、その両者が複雑に絡み合って発展してきたという日本の宗教史を説明するのは、非常に難しく、詳細を伝えきることはできませんでした。

引用:

ja.wikipedia.org

www.compathy.net

ja.wikipedia.org