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タイに住むアメリカ人が考えるシステミックレイシズムの解決法

こんにちは。
今日はアメリカ人の32歳のDynamiさんにお話を聞きました。

 

York:こんにちは。お住まいはどちらですか?

 

Dynami:私はタイのバンコクに住んでいます。16歳の時にアメリカを出て、今はこちら大学に通っています。趣味で音楽を作ったりもしています。

 

York:タイとアメリカは全然違いますか?

 

Dynami:そうですね。タイ人は仏教徒で信心深いです。一生のうちで決まった期間、寺院で過ごさないといけなかったはずです。素直ですが、その分騙されやすいところがあります。

 

York:若い世代はどうですか?

 

Dynami:彼らは、SNSが発達してからは、懐疑的になってきていますね。前国王が亡くなった日は、バンコクではみんな黒い服を着ていました。現国王は愛人がたくさんいて、海外によくいるので全然人気がないです。

 

York:タイとアメリカの文化的な違いを考える時、人種差別の有無は大きいですか?

 

Dynami:タイではそれほどですが、アメリカにおいて、人種差別は今もまだ残っている大きな問題です。そして、それはどんどん見えにくいものとなって、複雑化しています。黒人の大統領が生まれようとも、トランプ大統領からバイデン大統領に交代しようとも、ひと一人で解決できる問題ではありません。

 

York:非常に難しいでしょうが、解決する手立てとして何が考えられますか?

 

Dynami:メディアの機能がうまく働けば助けになるはずですが、彼らは不安を駆り立てる性質があるので、なかなかうまくいきません。時間がかかるとは思いますが、今よりももっと人々がまじりあって、その中でお互いの事を知ることでしか解決されない問題だと思います。

 

メモ:
レイシズムを遡ると、アメリカの奴隷制度という歴史的背景が非常に大きく関与しています。法律しかり、警察法しかり、税金制度、教育制度、医療保険など、白人優位(white superiority)で黒人が不利になるようにシステムが構築されていると現在もささやかれています。非常に見えずらく、差別している側すらも正確に認識できていない、このシステミックレイシズムは、アメリカ社会のいたるところに存在しているようです。