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ナイジェリアで野生の猿が食べられている

こんにちは。

本日はガーナ人のJulietaさんにアフリカでの食事についてお話をして頂きました。

 

York:お住まいはどちらですか?

 

Julieta:私はガーナ出身ですが、今はナイジェリアに住んでいます。両親はガーナ出身なので二重国籍です。ナイジェリアの大きな町ラゴスに住んでいます。

 

York :突然ですが、そちらではどんな動物を食べますか

 

Julieta:牛、豚、鳥、羊、犬などです。

 

York :犬もですか?

 

Julieta:そうですね。各家庭で育てて食べます。あと、村では野生の猿を食べます。

 

York :すごいですね。猿って味はどうなんでしょうね。

 

Julieta:普通のお肉と同じように美味しいです。

 

    日本の食事はどうですか?

 

York :動物だと豚、牛、鳥が多いですね。レアですが、クジラや馬も食べます。

    このクジラを食べる文化は他国から批判もされていますが。

 

Julieta:クジラや馬は食べたことないですね。調理はしますか?

 

York :生で食べることもあれば、加熱することもあります。

    ただ、クジラは食べたことがないです。独特のくせがあり、高価なので。

 

Julieta:生で動物の肉を食べることがこちらではないですね。魚もちゃんと熱で調理します。

 

York :生カキは食べたことありますか?

 

Julieta:カキそのものを食べたことがないですね。

 


メモ:

サルの食用の話が出ましたが、食用となる野生動物の肉は、英語で「bushmeat(ブッシュミート)」と呼ばれます。アフリカでブッシュミートを主食としているのは、大陸中部の熱帯雨林地域や南部の狩猟採集民です。

 

アフリカの人々を分類した場合、狩猟採集民、遊牧民、農耕民、都市住民に分かれ、狩猟採集民はおそらくアフリカの全人口の1%にも満ちません。人口の6割は農耕民で、次に多いのは都市住民です。また、狩猟採集民、遊牧民、農耕民たちも完全な自給自足ではなく、定住化が進み、スーパーマーケットで食料を購入することも一般的となってきています。 

 

アフリカで有名な恐ろしい感染症としてエボラ出血熱があります。原因となるエボラウイルスは、ヒトからヒトだけでなく、動物からヒトにも感染します。エボラウイルスの自然宿主は特定されておりませんが、アフリカの森林に生息するコウモリが自然宿主との考えが遺伝子検査等の結果から有力です。そして近年流行した地域では、食用のためのコウモリ猟が盛んであることがわかりました。コウモリは哺乳類の中では寿命が長い方で、集団で生活し、活動範囲も広いことから、感染拡大の引き金になったと考えられています。COVID19もコウモリから発生しているとする説が最も有力です。

 

感想:

アフリカの人々がサルやコウモリを食べる文化について、日本人の食文化の観点から一概に否定することはできませんが、野生動物の食用は恐ろしい感染症の発生および拡大を考えるうえで、避けて通れない問題となりそうです。

 

引用:HUFFPOST:「「エボラ出血熱」と「アフリカの食文化」の関係」

更新 2014年10月19日 18時12分 JST 

www.huffingtonpost.jp