DMM英会話で知る世界の国々

30代、在米、ニューロサイエンス研究、精神科医が考える世界を学ぶ最も良い方法

インディアンがアメリカに想う事

こんにちは。

今日は、インディアン、スー族の65歳男性、Lacoさんにお話を伺いました。

 

York:アメリカという国についてどう思いますか?

 

Laco:白人たちは、この地に来て、我々から多くのものを奪いました。最初は、彼らは何も持たずにこの地を訪れ、暑さや食料不足に困っている彼らを我々は救いました。

 

York:それが、サンクスギビングの由来ですよね。あの時、助けてくれてありがとう、という意味の祝日と聞いています。

Laco:しかし、彼らはその後、我々の土地をどんどん奪い始めます。抵抗すれば、殺されました。事実多くの人が殺されているのです。我々の住んでいたバッドランズというエリアには今もインディアンの場所があります。白人のエリアは観光地で多くの人が訪れますが、インディアンのエリアのバッドランズの方がとても綺麗です。

 

York:バッドランズは私も行きました。とてもきれいな場所でした。今のインディアンの暮らしはどうですか?

 

Laco:我々は連邦政府が指定した、保留地で暮らしています。未だに電気もあまり使わない生活です。保留地は誰でも入ることが出来る場所ですが、目を引くような特別なものもありません。

 

York:今は、インディアン・カジノが流行っていると聞きました。そしてインディアン社会全体は豊かになってきているけれど、格差も広がってきていると。

Laco:そうですね。今はまた変わってきています。

南アフリカでの暴動

こんにちは。

今日は、南アフリカの32歳女性、Daniさんいお話を伺いました。

 

York:南アフリカでの暴動のニュースを聞きましたが、今の情勢について教えてください。

 

Dani:ズマ前大統領の拘束が原因で暴動が起こっています。ヨハネスブルクを中心に社会は混乱しています。

 

York:それだけ人気のある大統領だったのでしょうか?

 

Dani:彼自身人気があるというか、部族の意識の問題です。南アフリカには11の部族がいて、彼の出身部族(ズールー族)が彼を応援しているということです。

 

York:なるほど。犯罪は増えていますか?

 

Dani:そうかもしれませんね。モールなんかで商品が盗まれたりしています。この事件の前から、南アフリカではお金を持ち歩くと危険なので、クレジットカードや電子決済をすることがあります。パン程度であれば、お金で払いますが。

 

York:なるほど、テクノロジーが進んできているわけですね。本屋さんはありますか?

 

Dani:一般的に読書は電子書籍を携帯(主にIphoneかgalaxy)でみている人が多いです。わたしはハードの本が好きですが。ちなみにAmazonで買い物もできます。

 

York:このタイミングでコロナウイルスの感染拡大も起こっていると聞いています。

 

Dani:そうですね。一月ほど前より、南アフリカでは学校がまた閉校になりました。学校はオンライン学習なので、私はまた子供の勉強を教えています。

 

メモ:

 南アフリカでの暴動は7月初めに、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)前大統領が汚職調査への協力を拒否したとして禁錮1年3月の有罪判決を受けて収監された翌日に始まり、略奪や放火が拡大しました。

 アパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃後では最悪の騒乱に発展し、7月23日点では377人の死者が出ています。

 南アフリカは黒人、白人、インド系などが暮らす多人種国家で、少数派の白人が支配したアパルトヘイト(人種隔離政策)が1990年代に撤廃された後、黒人が主体となった政府は多人種共生を掲げて人種間融和に注力してきましたが、今回の暴動で暴徒の多くが黒人であることから、黒人とインド系住民が相互不信を募らせており、再度、人種対立に発展しかねないとの懸念があります。

 

引用:

www.yomiuri.co.jp

 

ビューティフル・マインド

映画「ビューティフル・マインド」を観ました。

 

統合失調症という病気を知る人でも、全く知らない人でも楽しめる、非常によい映画でした。

 

時代は1950年代から始まり、主人公が発症時、最初の抗精神病薬であるクロルプロマジンが使用され始めて数年以内という感じの時代背景です。

 

天才数学者が、統合失調症を発症し、闘病生活を経て、最終的にはノーベル賞を受賞するまでの人生を描いた映画です。

 

主治医が基本的に本人の幻覚妄想世界を否定するスタンスであったり、インスリン療法などを行っているのが、時代の違いを最も強く感じるところです。陰性症状の描写は少なく、陽性症状がメインでしたが、わかりやすく統合失調症という病気を伝えるのに、この映画ほど良い資料はないと考えます。

 
以下、あらすじと病状の変遷をまとめています。

 

00:05 初期の幻覚(架空の同居人) 大学院生時代

00:12 奇異な行動(裸足で大声で「ビールを大いに尊重する」といい、バーを出る

         食事をしない

   その後、論文が認められ、国防省での仕事をこなし、教授となる

00:35 誇大妄想(ソ連の暗号を解読するために、政府に裏で雇われる)

00:55 追跡妄想(命を狙われ、銃で襲われる)

00:58 部屋から出てこないという行動化、被害関係妄想

01:05 精神科医が急に登場し、暴力を振るったことで強制入院、その場で筋肉注射(ソラニンというアルカロイドの一種)

01:12 妻が職場のオフィスに立ち入り、まとまりのない記号や文字が書き込まれた雑誌記事が床や壁一面に散乱しているのを発見する。そこで夫の病状が進行していたが、職業上のものとして周囲には発見されにくいものであったことが判明する。

01:18 体内に装置が埋められているという被害妄想に翻弄され、手首を深く自傷する

01:19 インスリン大量投与療法 週5回、計10週間 

01:21 支援者としての妻の葛藤

01:28 性欲減退(副作用)

01:30 怠薬、再燃(この頃には喫煙も始まっている)

01:35 オフィスがまとまりのない状態となっていることを妻が発見する

01:36 自分の子供を風呂に入れ、水をいれているところを妻が発見する。ここで完全に幻覚妄想に支配され、妻は家から逃げ出す。

01:39 主治医と怠薬について話し合う。変薬を提案されるが、拒否する。

01:43 病状は良くないものの、本人はあくまでも入院を拒否する

01:46 かつてはライバルであった旧友との再会。ここで病的体験を意志でコントロールしようとするが、結局は無理で、公共の場で騒いでしまう。

01:50 妻の支えで、再度旧友に会いに行く。

01:52 病的体験の中で、別れを告げる。

01:59 ノーベル賞受賞式においても、陽性症状は持続している。しかし、本人は病的体験であること自覚しており、行動までは左右はされなくなっている。

 

実は、この主人公であるジョンナッシュ氏は2015年に86歳で、タクシー事故で妻とともに他界されています。それは栄えある賞を受賞した帰り道のことでした。残念な最期ではありますが、慢性期の認知機能障害があるはずの中でも、最期まで学術活動を続け、自分を支え続けてくれた妻と一緒に亡くなるというのは、うらやましくも感じました。

韓国出身の米国精神科レジデント

こんにちは。今日は、同じ大学で韓国出身の米国精神科レジデントのWJさんとお話をしました。

 

York:生まれはアメリカですか?

 

WJ:いいえ、韓国です。私は16歳でアメリカのハイスクールに入学しました。妹と母と3人で来て、父は韓国で仕事を続けていました。

 

York:まずこのピッツバーグに来たのでしょうか?

 

WJ:いいえ。私はボルティモアの大学を卒業してから、ここピッツバーグのメディカルスクールに入りました。そこでUSMLE(米国医師国家試験)に合格し、次はPHD(博士課程)コースに入学しました。今はレジデンシーの4年目で、ほぼ終了間近という状況です。妹も精神科のレジデンシーで、今は3年目ですね。

York:外国人として精神科の患者さんと話をするのに難しさはないでしょうか?言語であったり、文化の違いであったり。

WJ:それはほとんどないですね。私は韓国人の患者さんも診ることが多いですが、アメリカ人の患者さんの方が、治療がむしろしやすいです。

 

York:なぜですか?

 

WJ:彼らは、精神科に偏見が韓国人ほどありません。なので治療の導入が楽なんです。韓国人はそこが非常に難しいです。

 

York:なるほど。それは日本もそうかもしれませんね。外来の1日の患者数はどれくらいですか?

 

WJ:5人くらいですね。日本はどうですか?

 

York:50人くらいです。

 

WJ:全然違いますね。でも韓国も20人から30人だと聞いています。

 

York:基本的なスタンスが違うようですね。なにせ日本は医療費の負担が少ないので、それもあるかもしれません。こちらには永住するつもりですか?

 

WJ:はい。私の両親は既に韓国に帰国しています。しかし、私と妹がもっと稼げるようになったら、両親をアメリカに迎えて一緒に暮らすつもりです。

サマーピクニック

今日はラボのピクニックがありました。

教室のチェアがいて、自分のボスがいて、他のラボメンバーの誰かれがいる。

ほとんど普段は話さない知らない人ばかりですが、話しかけると気さくです。

皆家族を連れてきているので、私も妻や娘を連れ、家族で参加しました。

日本のように、わざわざ休日やアフター5に、どこかの(高級)レストランまたはホテルで、会費を取られ、周囲に気を配り、何かしらの一言挨拶、果ては飲み比べ、終わりのない二次会、三次会へと続く、そして翌日は確実に二日酔い、なんてことは全くありません。

無料、平日の日中、公園、持ち寄りの料理、家族で参加OK、自由解散というスタイルでした。

職場内での公式の交流はアメリカではほとんどなく、こんな感じの「ピクニック」が年に1回ある程度です。日本の職場では、職員全体の感情的なつながりの強さが個々の仕事とは別に大事にされる傾向がありますが、アメリカでは全く違う世界を体験しました。個人的には、アメリカの方が公私の区別がはっきりついて、気が楽です。

発電機を家に備えるカメルーン人

こんにちは。

今日は、カメルーン人の25歳女性のJulieさんにお話を伺いました。

 

York:アフリカでいいなと思う国を教えてください。

 

Julie:私はカメルーンに住んでいます。カメルーンは好きですが、アフリカで一番の国はやはり南アフリカだと思います。

 

York:なぜでしょうか?

 

Julie:白人もメスティーソもいて、最も西洋化されています。アフリカといっても政治や、経済、文化などは国によって全然違います。隣のナイジェリアにバスで行くことが出来ても、大きな違いがたくさんあります。

 

York:例えばどんな違いがありますか?

 

Julie:アフリカ全体がそうですが、その中でもカメルーンは停電が多いと思います。この英会話スクールも停電が起こるといきなりインターネットの接続が途絶えてしまいます。なので、停電は我々講師にとっては避けたい問題の一つです。停電に備えて、みんなスーパーで発電機を買って、家においているくらいです。

 

引退してコロンビアでゆっくりと過ごす

こんにちは。

今日は、コロンビア人の62歳男性Eduさんにお話を伺いました。

 

York:お住まいはどちらでしょうか?

 

Edu:私はコロンビアのペレイラというところに住んでいます。山に囲まれており、コーヒープランテーションの景色がとてもきれいです。毎日45分程度、雨が降ります。

 

York:首都のダボスまでは遠いですか?

 

Edu:飛行機で25分ですが、車だと9時間から12時間かかります。それだけ山が多いのです。私はこの国の自然が多くとても気に入っています。

 

York:コロンビア以外で生活はされたことあるでしょうか?

 

Edu:私はアメリカのジョージア州ニューヨーク州に40年住んでいて、管理会社を経営していました。今は引退してコロンビアに戻っています。

 

York:コロンビアの料理はどんな感じですか?

 

Edu:コロンビアの料理はスペイン系で、Bandeja paisaというのが有名です。アメリカの食事よりずっと健康的です。

 

York:言葉は何ですか?

 

Edu:母国語はスペイン語です。今もスペインはこの国の母親のような感じです。

 

メモ:

 コロンビアの経済は、繰り返される内戦という政治の不安定さとは裏腹に20世紀に入ってからはラテンアメリカ諸国の中でも最も安定した成長を続けました。「ラテンアメリカ失われた10年」である1980年代にも他の南米諸国が苦境に喘ぐのとは対照的に、ハイパー・インフレやマイナス成長を記録したことはありませんでした 。

 しかし、貧富の格差はとても大きく、国民の約3分の1が貧困層にあり、失業率も高いです。経済協力開発機構OECD)によると、2015~2018年において、労働者人口に占める自営業者の比率は50%を超えており、調査対象38カ国で断トツのトップです。

 有名なコーヒーは20世紀を通して外貨の稼ぎ頭であり、産出量は世界で2番目でした。コロンビアのコーヒー産地の文化的景観は、世界遺産にも指定されているほどです。ただし、21世紀になり2位の座を新興生産地の一つであるベトナムに明け渡しています。