引退してコロンビアでゆっくりと過ごす
こんにちは。
今日は、コロンビア人の62歳男性Eduさんにお話を伺いました。
York:お住まいはどちらでしょうか?
Edu:私はコロンビアのペレイラというところに住んでいます。山に囲まれており、コーヒープランテーションの景色がとてもきれいです。毎日45分程度、雨が降ります。
York:首都のダボスまでは遠いですか?
Edu:飛行機で25分ですが、車だと9時間から12時間かかります。それだけ山が多いのです。私はこの国の自然が多くとても気に入っています。
York:コロンビア以外で生活はされたことあるでしょうか?
Edu:私はアメリカのジョージア州とニューヨーク州に40年住んでいて、管理会社を経営していました。今は引退してコロンビアに戻っています。
York:コロンビアの料理はどんな感じですか?
Edu:コロンビアの料理はスペイン系で、Bandeja paisaというのが有名です。アメリカの食事よりずっと健康的です。
York:言葉は何ですか?
Edu:母国語はスペイン語です。今もスペインはこの国の母親のような感じです。
メモ:
コロンビアの経済は、繰り返される内戦という政治の不安定さとは裏腹に20世紀に入ってからはラテンアメリカ諸国の中でも最も安定した成長を続けました。「ラテンアメリカの失われた10年」である1980年代にも他の南米諸国が苦境に喘ぐのとは対照的に、ハイパー・インフレやマイナス成長を記録したことはありませんでした 。
しかし、貧富の格差はとても大きく、国民の約3分の1が貧困層にあり、失業率も高いです。経済協力開発機構(OECD)によると、2015~2018年において、労働者人口に占める自営業者の比率は50%を超えており、調査対象38カ国で断トツのトップです。
有名なコーヒーは20世紀を通して外貨の稼ぎ頭であり、産出量は世界で2番目でした。コロンビアのコーヒー産地の文化的景観は、世界遺産にも指定されているほどです。ただし、21世紀になり2位の座を新興生産地の一つであるベトナムに明け渡しています。
ユダヤ教徒のヴィーガンに話を聞いてみる
こんにちは。
今日は、ロシア人の58歳女性のOalさんに改めてお話を伺いました。
York:何度もありがとうございます。さて、Oalさんはヴィーガンだということですか、詳しく教えて頂けるでしょうか?
Oal:私は、この10年ほど、ヴィーガン食にチャレンジしています。肉や魚を取らず、野菜だけを接種しています。野菜は難しい調理が要らないので楽です。ただ切るだけですから。
York:なにかきっかけはあるのですか?
Oal:私がイスラエルに住んでいた時、ヴィーガンの人を見かけて、それがきっかけです。彼らは変人あつかいされていましたが、私はとてもそれに魅了されました。なぜなら、死んだ動物を食べることに抵抗があるし、健康にもあまりよくないからです。私の信仰するユダヤ教では、食事に関してもともと厳しい戒律がある宗教でもあります。加えて、私が個人的に興味のある仏教でも、動物の殺生に対しては否定的です。
York:家族全員がヴィーガンなのですか?
Oal:いいえ、私だけです。ですが、夫も徐々に私の食事スタイルを取り入れつつあります。キッチンは肉用のゾーンとヴィーガン用のゾーンで、区切っていて、食器も使い分けています。
York:すごいですね。ヴィーガン生活を始めて、何か良いことはありますか?
Oal:はい。とても気が楽になりました。体の調子もいいと思います。それまでが、だいぶ肉や脂肪をとる生活をしていましたので。ロシアにいた頃は、ひどかったです。
York:食材はどこで買っているのですか?
Oal:近所の、ユダヤ教商店ですね。そこにはコーシャというヴィーガンのためのマークがついた商品がおいてあり、それを選びます。
メモ:
有名なユダヤ人の菜食主義者に物理学者のアインシュタインや女優のナタリー・ポートマン、サピエンス全史の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏らがいます。ユダヤ教では禁じられている食ベ物や食べ合わせの規定など食事に関する厳しい決まりがあり、特にイスラム教はこの性質を強く受け継いでいます。
ユダヤ教の食事制限に関するキーワードに、カシュルートというものがあります。ヘブライ語で「適正な・相応しい」ことをカシェルといい、この「カシェルな状態」を示す言葉がカシュルートです。
一般的に適正食品規定や清浄規定と訳され、ユダヤ教ではカシュルートに定められた食べ物以外を口にする事は禁止されています。
カシュルートに定められている食べ物は、聖書において以下のようなものがあげられています。
① 4つ足の獣のうち、蹄がわかれていて反芻(はんすう)をするもの
② 海・川・湖に住むもので、ヒレと鱗のあるもの
③ 猛禽類など一部を除く鳥
④ イナゴやバッタなどの一部の昆虫
たとえばユダヤ教で食べることを禁止されている食べ物は、ラクダ、ブタ、ウサギなどの草食動物、甲殻類・貝類・イカ・タコ、カラス・ダチョウ・フクロウ・カモメ・白鳥、昆虫全般など実に多くあります。更に「野外で獣に殺された動物の肉」や「自然に死んだ動物の肉」「動物の血」なども禁止されているため、許可されている動物でも条件によっては食べることができなくなります。
なぜこのように厳しく食べてよいものを区別するかというと、ユダヤ教には古来から「清い動物」と「清くない動物」の観念があり、神に捧げるのにふさわしくない「清くない動物」を自分達も避けて食べないようにしてきたという理由があるようです。
一般的な飲食店ではカシュルートに配慮していないことがほとんどなので、うっかり口にしてはいけないものを食べてしまうこともないとは言えません。そんなユダヤ教徒たちのために、コーシャーマークというのがあります。食材そのものがどうであるかと共にその製造工程(たとえば肉の血抜きなど)、品質管理の面でも徹底した視察がなされ、カシェルな食材だと認定された食品に付けられるマークです。食材や食料品だけに限らず、清掃用品や包装用品など生活と関わりの深いものに付けられていることもあります。
引用:
東京オリンピック開催について話す
こんにちは。
今日は、フィリピン人の22歳女性Leeさんにお話を伺いました。
York:東京オリンピックまであと1か月です。
Lee:オリンピックで多くの人が来ることに対してどう思いますか?
York:多くの日本人は、感染が広がることを警戒しています。オリンピックの開催に反対する署名活動はたくさんありました。
Lee:日本人の方の健康が危険にさらされる以上は、中止すべきだと思います。
York:メディアも含め大半はそんな雰囲気の中、なんとか開催はなされると思います。一年延ばしてしまった時点から、すでに後には引けない、そんなものを目の当たりにしている状況です。参加者は全員ワクチンを接種し、スタジアムは無観客でやるほうがリスクも下がるでしょうが、実際どうなるのか最後までわからないです。
カメルーン人に離婚と夢について聞く
こんにちは。
今日は、カメルーン人の24歳女性のIfaさんにお話を伺いました。
York:カメルーンでは離婚は珍しいでしょうか?
Ifa:珍しいですね。ほとんど聞きません。
York:日本では子育てを終えると、50代で離婚する人が増えています。夫婦でお互いの価値観が違ったとすると、合理的な判断とも考えられますが、どうでしょうか?
Ifa:離婚自体は悲しい事だと思います。ずっと一緒にいて乗り越えていくものだと思います。Yorkさんは、何か人生のゴールはありますか?
York:幸いにも私は妻や子供がいて、仕事があり、家や車もあります。そして健康でもあります。これ以上上を求めるかというよりは、嫌なことを避けたいというのが今後の優先事項です。Ifaさんは何か夢はありますか?
Ifa:私は看護師として働いているので、いずれは自分の病院を持てればいいなと考えています。
メモ:世界的に離婚率が上昇していますが、アフリカ大陸、なかでもサハラ砂漠以南の国々では離婚率が非常に低いです。最も西洋的とされる南アフリカですら離婚率は0.6%(2009年)です。なお、日本は1.7%(2019年)で、アメリカが2.9%(2017年)です。残念ながらカメルーンのデータはみつけられませんでした。
引用:
ジャスミン革命から10年経ったチュニジアの経済
こんにちは。
今日は、チュニジア人の26歳男性Benさんにお話を伺いました。
York:チュニジアについて教えてください。
Ben:私は今もチュニジアに住んでいます。イスラム教がおよそ90%ですが、しっかりと政教分離しています。
York:言葉はどうですか?
Ben:私はアラブ語とフランス語、チュニジア語を話します。公用語はアラビア語ですね。
York:2010年にアラブの春が起こったのがチュニジアからでしたが、今はどうですか?
Ben:ジャスミン革命ですね。あの時は失業者の怒りが爆発しました。あれで、大統領は亡命し、政治的には民主化されましたが。以降も失業者の数は減らず、まだ経済は改善していません。中東の石油国とは違って、チュニジアからは石油が出ないのです。
York:仲のいい国はどこですか?
Ben:アルジェリアやイタリア、フランスとは良い関係を気づいています。パスポートがあれば、アルジェリアやリビアにすぐに行くことが出来ます。
メモ:
一青年の焼身自殺事件に端を発する反政府デモが国内全土に拡大し、ベン=アリー大統領がサウジアラビアに亡命し、23年間続いた政権が崩壊した事件です。ジャスミンがチュニジアを代表する花であることから、このような名前がネットを中心に命名されました。
チュニジアは2010年の経済成長率が3.8パーセントと、決して経済状況が悪いわけではなかったですが、失業率は14パーセント(日本は2.4% 2021年1月時点、これはG7で最も良い値)、若者層に限れば30パーセント近いという高い水準であったため、これらの世代では経済成長の恩恵を受けられないことに不満がたまっていたとされています。
くわえて、1987年に無血クーデターによって政権を獲得したベン=アリー大統領は、イスラム主義組織および労働者共産党に対し抑圧を行い、ある程度の経済成長は果たしたものの、一族による利権の独占といった腐敗が進むなど、23年にも及ぶ長期政権に不満がたまっていったという背景が暴動に結びついたとみられています。
この民主化運動はチュニジアにとどまらず、エジプトなどほかのアラブ諸国へも広がり、各国で長期独裁政権に対する国民の不満と結びつき、数々の政変や政治改革を引き起こした。こうした一連の動きはアラブの春と呼ばれています。
一連の暴動では情報共有のため、Facebookなどを通じたインターネットによる情報交換が力を発揮したほか、YoutubeやTwitter、WikiLeaksといったネットメディアも重要な役割を果たしたという意見がある一方、GoogleやFacebookなどのネットメディアがアメリカ政府の戦略に加担し、アラブの春を裏側で支援していたとの意見もあります。
引用:
アフリカの男女平等についてケニア人に聞く
こんにちは。
今日は、ケニア人の25歳女性Foraさんにお話を伺いました。
York:アフリカでの男女平等について教えてください。
Fora:アフリカは男性社会です。女性は男性の前ですすんで色々やることが出来ませんね。
York:それはなぜだと思いますか?
Fora:わかりません。例えばですが、アフリカでは子供がたくさんいます。1家庭に6人とか7人ですね。彼らのうち、学校にいけるのは男の子が優先されます。学校は無料ではないので、全員を活かせることは出来ないのです。
York:義務教育ではないのですね。
Fora:そうですね。そして、学校に行かない女の子たちは家で下の子の面倒をみたり、家事をしたりしています。
York:教育を受けるのに差があるようですね。
メモ:
女性が男性より高等教育までを含む教育年数を上まわる国はありません。欧米ではその差が小さく、アジア、アフリカではまだまだ大きい隔たりがあるとされています。これは決して女性の知的能力が男性に劣るというものではありません。教育を受ける機会が社会的要因によって女性に対して制限されている結果であると考えられています。アメリカでは、黒人女性は黒人男性よりも大学を卒業している割合が高いというデータもあります。
男女平等を推し量るのにジェンダーギャップ指数があります。2021年時点で、日本が120位に対して、ナミビアは6位、南アフリカは18位です。Foraはアフリカ全体が進んでいないと言いましたが、地域はあるようです。日本でも男女不平等が指摘されて久しいですが、この5年で日本はさらに順位を10ポイント落としています。特に、国会議員、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)等、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、男性優位が強く、ダイバーシティは評価が著しく低い状態がずっと続いています。
感想:日本の男性はこれ以上、仕事をするのではなく、家事育児を頑張ることがまわりまわって国を発展させることになると思いました。
引用:
フィリピンで普及する電子タバコについて聞かれる
こんにちは。
今日は、フィリピン人の25歳女性Enyaさんにお話を伺いました。
York:フィリピンで煙草を吸う人は多いですか?
Enya:今は電子タバコが流行っています。フィリピンでは18歳から煙草を吸えるのですが、この電子タバコを吸う人が多いですね。
York:建物内でも吸えるのでしょうか?
Enya:いいえ。外で吸っています。これらは健康に問題ないと思いますか?
York:あまり詳しくないですが、安全と言い切るにはまだ時間が経っていないと思います。未知の発がん物質が含まれていないとは言い切れないでしょう。
Enya:日本ではどうですか?
York:日本でも吸っている人は多いです。
メモ:
日本呼吸器学会は、.非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性があると指摘しています。また、受動吸引による健康被害が生じる可能性もあるとしています。根拠には、使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠がまだないというだけでなく、ニッケルやクロムなどの重金属が呼気中より検出されるなど、大気とは明らかに異なる性質があることが指摘されています。
引用:
https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/hikanetsu_kenkai.pdf